(福)大阪キリスト教社会館 ごあいさつ

子育て支援と介護福祉をキリスト教の精神の基で。

大阪キリスト教社会館は、日本キリスト教団の大阪教区による隣保事業として1950年7月大阪市西成区で開始して以来半世紀以上が経過しました。様々な隣保事業を実践してきた西成時代を基に、大阪市大正区での保育事業や門真市島頭への診療所の移転など、地域と共にした歩みや時代のニーズに対応する福祉活動を行い、現在に至っています。
大阪市大正区の保育事業では、大阪キリスト教社会館が運営するめぐみ保育園と、大阪市の委託事業として運営を開始した千島保育所の2つの保育園を展開。2015年よりスタートした子ども・子育て支援制度のシステムの中で、未来を担う子ども達の保育・育成に努めています。
門真市においては大阪キリスト教社会館診療所の診療事業を中心に行ってまいりましたが、少子・高齢社会になった現状を踏まえ新たに介護福祉事業の高齢介護事業ブドウを併設し、更なる地域への貢献に取組めるよう体制を整えています。
設立当初から関わる地域やそこで暮らす人々は時代とともに移り変わってまいりましたが、私たち大阪キリスト教社会館の精神は変わることなく、地域のみなさまにより良いサービスを提供できるよう、邁進してまいります。

門真市・大正区における事業

最近のわが国の社会福祉の動向は、急激な人口の高齢化を背景にして在宅福祉地域福祉に力点を置く方向に大きく傾斜しつつあります。
大阪キリスト教社会館では、こうした時代の要請に応えるべく、大正区では保育事業、門真市では診療事業および在宅福祉事業などを積極的に展開。更にショートステイ部門を拡充するために建物全体の改築を行い、診療所に加え、訪問看護やヘルパーステーション、デイサービスなどの在宅福祉・地域福祉の事業に注力する体制づくりを進めております。
サークルぶどうなどの活動に見られるように、地域ボランティアの活動にも支援を行っています。

セツルメント運動の系譜を引く

大阪キリスト教社会館発足時に創設者の竹内信たちは、その名称の中に団体の理念を2つ盛り込みました。それはキリスト教の理念に立った経営社会館=セツルメント的事業(地域福祉)の展開です。
このキリスト教社会館という名称を掲げた地域福祉施設は、長崎、広島大阪名古屋横須賀があります。それぞれが地域社会の課題に積極的に取り組み、貢献する努力を惜しまず、地域に根ざした活動を日々実践しています。
※長崎、広島、大阪、名古屋、横須賀は各々独立した別法人です。

法人としての地域課題

大阪キリスト教社会館に隣接する門真団地には高齢者問題があります。50棟ほどあるこの団地は築40〜50年も経とうとしており、高齢者福祉、在宅福祉の課題は年々大きくなっています。こうした課題に応えるべく大阪キリスト教社会館では、デイサービスやヘルパー派遣などの取組みを行ってはいるのですが、まだまだ力不足なのが現状です。
この他にも児童・青少年関連や、近隣で生活している外国人へのアプローチなど、地域ぐるみでの協力・支援が必要な課題もあります。セツルメントの思想をした大阪キリスト教社会館の目指す方向、その実践を引き続きご支援いただければと思っております。